霊柩車と寝台車の違いとは?
葬儀にあたってご遺体を運ぶときに使用する車といえば、宮型の車を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。この車をを霊柩車といいます。そして病院などで亡くなった方をお家や葬儀社まで運ぶためには、寝台車と呼ばれる車を使います。
では霊柩車と寝台車にはどのような違いがあるのでしょうか。
霊柩車とは
霊柩車とは、霊柩車はご遺体が納められた棺をお家や葬儀社から火葬場まで運ぶ時に使用される車です。
昔は霊柩車とすぐに分かる特徴のある宮型の霊柩車が一般的でしたが、最近では霊柩車とは分かりづらいリムジン型の霊柩車が普及し、地域や葬儀社によってはバンやバス型の霊柩車もあります。棺は重く大きいため、スムーズに棺を出し入れが出来るようローラーが設置され、走行中でも棺が動かないように固定することが可能です。
霊柩車はご遺体の入った棺を搬送する事が第一の目的ですが、ご遺族の同乗も可能です。
しかし、荷室の大部分が棺専用のスペースになっているので大人数は乗れません。そのため故人と極めて親しい関係の方のみが乗車します。遺影や骨壺を持った喪主、近しい親族が霊柩車の助手席に乗り、それ以外の親族は自家用車やバスなどで火葬場まで行くのが一般的です。
また霊柩車は特殊用途車両として分類されますが第一種免許(普通運転免許)があれば運転可能です。
霊柩車の起源
自動車を使用した霊柩車は大正10年ごろ誕生したと言われています。
かつて棺は人力で運ばれており、お葬儀は地域の村単位で行われる「野辺送り」が一般的な葬送の形でした。「野辺送り」とはお葬儀を終えた後、遺族や親族、地域の人達で埋葬のための行列を作り墓地まで歩き、埋葬するといった流れです。屋根のついた輿にのせ人が担いでおり、時代が経つにつれ大八車に乗せられるようになりました。
これを棺車と言って柩を乗せるだけでなく、装飾された輿の中に納め移動していました。宮型の霊柩車が誕生のルーツかもしれませんね。明治・大正時代になり都市化が進むと、野辺送りをすることで激しい交通渋滞を引き起こしてしまう事態になりました。自動車が徐々に普及したことがきっかけに柩を車に乗せて火葬場まで運ぶという発想が生まれ、霊柩車が誕生したと言われています。
寝台車とは
寝台車は、病院から自宅や安置施設、葬儀場などへ故人様をお連れする車です。
そのため寝台車の後部座席の部分にはご遺体を寝た状態のまま乗せられるようストレッチャーや担架が備え付けられています。寝台車は少数ですがご家族、親族の方も乗れるようになっています。
霊柩車と寝台車はそれぞれ故人様を送る車、お迎えにあがる車として大事な役割がある車です。
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