精進料理とは
精進料理とは、仏教の戒律に基づいて、肉や魚などの動物性の食材を使わず野菜や豆腐などの植物性の材料だけでつくる料理のことで、もともとは修行僧の食事だったと言われています。カロリーも低くダイエット食や健康食としても注目されることがあります。
精進料理は仏教の戒律に基づいて「殺生(生き物を殺すこと)」を避け、「煩悩(人を苦しめ、煩わせる心)」を刺激しないために生まれた料理のため、使用される食材は肉や魚介類を用いない植物性の食材で、野菜、穀類、海藻、豆類、木の実、果実などが含まれます。また、植物でも香りの強い食材(ニンニク、ニラ、ねぎ、らっきょう、ノビル等ねぎ属の物)は「五葷(ごくん)」 と呼ばれ、 臭いが強いため気を損ない、修行の妨げになるとされるため避けられています。
精進料理の作法
精進料理は修行僧の食事として生まれたので食べ方も修行の一環とされています。食材へ敬意を持ち、音を立てず集中して食べご飯一粒も残さない。修行僧ではなく、一般の方も意識をして精進料理を食べると思いやりや心の持ち方、食を通して命を学ぶ機会になるかもしれません。
精進落としと通夜振る舞い
精進落としは忌明けの食事のことです。遺族は故人の安らかに旅立ち願い四十九日までの間は、肉・魚を食べず、精進料理のみを食べる事が伝統的な習わしとされてきました。
通夜振る舞いは、導師(お坊さん)や弔問客を酒や軽い食事でもてなす食事の場です。この食事は感謝の気持ちを表すとともに、故人と一緒に食べる最後の食事という意味合いもあります 。本来、通夜振る舞いの料理は精進料理が一般的だったようです。しかし、現代では料理の内容に対するこだわりは少なくなっており、鯛や伊勢海老、紅白の食材など、お祝いを連想させるような食材は避けられます。高知という土地柄もあるのかドリーマー中村葬祭館では皿鉢料理が多いのですね。全国的にはサンドイッチなどといった軽食も提供されるそうですが、コロナ禍ではお弁当を食べたり、持って帰って頂いたりする割合が多くなりました。
通夜振る舞いの場は故人の思い出話をして偲んでもらう場であり、ご弔問に感謝する場ですから少しでも多くの人がおいしいと思う料理を食べて頂きたいという遺族の思いが食材に制限がある精進料理を食べなくなった要因ではないでしょうか。地域や葬儀会社によって内容は異なるので、自分たちに合った通夜振る舞いを選択するために意味合いを知っておくと良いでしょう。
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ドリーマー中村葬祭
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