相続手続きと聞くと家族が応接室に集められ顧問弁護士が遺言状を読み上げるシーンをイメージされる方多いのではないでしょうか。ドラマなのでよくみかけますよね。たしかに相続手続きの一場面ですが、亡くなった人の財産を生存している人に引き継ぐ為の数多くの手続きを総称して相続手続きといいます。家族(被相続人)が亡くなった後でいつまでと期限が決められて、いくつもの手順を進めなくてはならないので時間と手間かかり、すべてを理解している人は少数だと思います。今回はおおまかに相続手続きの流れをご紹介したいと思います。
遺言書の有無を確認して相続人を確認します
相続人には法定相続人と遺言による相続人があります。法定相続人は民法に定められた親族や配偶者です。遺言書がある場合はその内容に従って相続人を決めます。
遺産と債務の確認
被相続人が所有していた遺産と債務を調べて、表を作成します。預貯金や証券、不動産、宝石、ブランド品といったわかりやすい財産のほかにも著作権や特許権といった知的財産権も財産に含まれます。
遺産分割
相続人で遺産をどのように分けるか相続人全員で協議します。法定相続分と遺言による相続分があります。法定相続分は民法に定められた割合で分けることですが相続人全員の合意が得られればどのようにわけても構いません。遺言による相続分は遺言書に記載された割合で分けます。遺言書がある場合はその内容を尊重します。ただし、遺言書が法律や公序良俗に反する場合や、法定相続人の最低限度の権利を侵害する場合(遺留分など)は無効になることがあります。
相続税の納税
相続する遺産に応じて相続税額を計算して申告と納税をします。
最後に…
相続手続きは何をいつまでにどこですればいいのかを知ることから始まります。聞きなれない言葉や法律用語も多く、思った以上に進まず時間がかかるものです。手続きの内容もそれぞれ違い自分の場合はどの手続き、どの書類が必要なのかを検討しなくてはなりません。そのうえ相続人が複数いる場合では相続人全員の同意が必要なため話し合いの時間が必要です。自分ひとりで完結することができないことがとても多いです。書類一つつくるのにも相続人全員の押印や署名、戸籍の添付などが必要とされるため、ストレスを感じることが少なくないでしょう。
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