皆様は湯灌と聞いてまずどんなことを想像されますか?湯灌とは古くからある葬儀の風習の一つで、亡くなられた方のお身体をお湯で洗い、きれいに整えることです。その際にご遺族様が集まって立会いの下、見守られる形でお身体を清めることになります。古来より湯灌には普通湯灌の他、古式湯灌などの種類があり、古式湯灌はお湯を使わずに身体を清め拭くものです。従来は身内で行っておりましたが、現代では専門スタッフによって行われる場合がほとんどです。
湯灌って必要?
私達現代人は一日の疲れをとる為、毎日、お風呂に入る方がほとんどではないでしょうか。その気持ちは故人様も同じではないでしょうか。あの世への旅立ちの前、現世の垢をサッパリと落として綺麗なお身体にして旅立ちたい、もしくは旅立って欲しいと願うのが残されたご遺族様の気持ちではないでしょうか。また湯灌には生まれた際に産湯につかるように新たに来世で生まれ変わってほしいとの願いも込められています。こういったお気持ちを起因としたものと故人様のお身体を綺麗にすることによって、腐敗の進行を防ぐ意味があります。湯灌が望まれる2つの理由の残りは現実的な衛生上の問題を起因としたものです。人が亡くなると、その瞬間から腐敗が始まります。腐敗が進行すると、肌の色が変化をしてしまい、見た目が大きく変わってしまいます。もちろん我々ドリーマーは、そうならないように最善の手は尽くさせていただきますが、やはり湯灌をした方が故人様の身体を綺麗にし保護してお身体を守ることができます。専門的な技術を学んだスタッフによる処置ができますのでご利用を望まれる際は私達ドリーマーにご相談ください。
湯灌のマナーについて
湯灌に立ち会う際、服装はどんなものを着てくればいいのか?疑問に思っている方多いのではないでしょうか。また湯灌をしている最中に途中で退出するのはマナー違反ではないですか?といったご質問もよくお受けします。湯灌に立ち会う際、服装は特に決まりはございません。平服で参加するご遺族の方もいますが、お通夜前に行う場合は喪服で参加する人もいます。次に湯灌をしている最中に途中退出をすることはマナー違反ではありません。そして、途中から湯灌に参加することもマナー違反ではございません。通常時間にして1時間から1時間半くらいかかりますので、ご遺族様は時間が許す自身のタイミングで湯灌の儀式に立ち合えばいいと思います。ただし、立ち会いは必須ではないので、遺族が不在でも湯灌は進めることができます。