先日同僚の家に泊まった時の親子での会話です。
小学生のお子様 「コロは亡くなっても、ちゃんと僕らの事を見てくれよう?」
お母様 「○○君がコロの事を忘れんかったら、コロも遠くからちゃんと見てくれようと思うよ。みんなの大事な家族やったもんね。」
小学生のお子様 「じゃあコロの事を忘れんかったら、コロも寂しくないね。」
亡くなった愛犬への、素直で無垢なお子様の気持ちが伝わり、やはりこういう気持ちの持ち様が大事なことなんだと考えさせられ、ある方の言葉の一文を思い出しました。
「人の死は一度だけではありません。最初の死は、医学的に死亡診断書を書かれたとき。でも、死者を覚えている人がいる限り、その人の心の中で生き続けている。最後の死は、死者を覚えている人が誰もいなくなったとき。そう僕は思っています。」
限りある命を尊きものとし、それぞれに生きてきた証の何かを想い伝える。
ほんとうに大切な事と思います。
人の命を命とも思わない、人の痛みも分からず多数で攻撃する、お金になれば何をやっても構わない、日々そういったニュースが次から次へと流れ、本来あるべきはずの人の価値観や道徳観が、なかなか見えづらい世の中となっていますが、まずは私達が営む家庭生活、社会生活の中で、長きにわたって培われてきた「人と人を繋ぐ縁」とは何かを、今一度、ご夫婦や親子、大切な方と考え、話されてみてはいかがでしょうか。