近年では、葬儀内容そのものが多様化してきており、その中で私達が大切にしている事として、事前相談もしくは葬儀打合せの際に、ご家族様の希望だけでなく、故人様(もしくは対象者様)に遺言(要望)はないのか、他にもお人柄や職歴、地域でのお付合いはどうであったかなどをお聞きし、それに見合う内容をご提案させていただいております。
尚、打合せの際に最近、ご家族から多く出てくるご意見や要望・特徴としては・・・
●喪主様もしくはご家族様に、県外在住の方が増加し、その地域の特色を打合せの際にご希望され、親族間で意見が割れるケースがある。 (例:身内だけの葬儀として、香典を辞退したい。)
●広い会場は必要ないので、小さい部屋で式をしてほしい。
上記の様なご意見や要望がありながらも、中村葬祭館の約1年間の集計で、葬儀1件あたりの平均として、ご親族数22人・一般の方の参列数42人(通夜での参列のみは15人)
=総数で、約80人の方々が参列し、葬儀でのお返し品については115個がでており、これらを見ても都市圏とは違う地元ならではの特徴が、垣間見られるのではないでしょうか…(それと参列される大多数の方が、最後までのお見送りをされています。)
一概には言えませんが、家族葬といえども、ご親族での20人前後の集まりとなる場合が多く、親族主体になるといえども、結果として縁ある方々が参列し、50人以上の葬送となるケースもあり、この四万十市や黒潮町で生まれ育った方の葬送=日々の交流を通してできた故人様や、ご家族への恩返しといえるところがあるのかもしれません。
決して、家族葬(密葬)を否定するつもりはありませんが、旅立たれる人と見送る立場にあたる人々の価値観がより近いものであり、私達が身近なサポート役として、本来あるべき「心記想伝」の大切さを、伝え続けなければならないと考えております。