時代背景
時代と共に生活スタイルが変わる一方で多様化も進み、今までのこれが当たり前という画一的な考え方だけで葬儀の仕事を続けていくことが難しくなって来ていると感じています。特定のプロ野球球団を応援しながらビールを飲んで疲れを癒し、盆と暮れには帰省をして家族で過ごす。これが当たり前だったのに古き良き時代と呼ばれるようになる。私の子ども時代でもサッカーやバスケットボールなどが人気になり始めていましたから、現代では尚の事でしょう。ですからお墓に関しても「樹木葬」という新しいカタチが注目を集めるようになっても不思議ではありません。
樹木葬が注目される理由
最近、新聞や雑誌の記事やテレビなどで取り上げられるようになったのが樹木葬ですが、これはお葬儀ではなくて供養になります。古くは山の中の墓地に納骨し、その場所に樹木を植えることで弔った風習が由来になります。最近は墓地の一角に納骨し、その場所に桜や紅葉などをシンボルとして植えて供養することが樹木葬になっています。樹木葬が注目を集める背景には家族が分散して御先祖様の供養に行く余裕が少なくなったことや、離れた場所にある墓の整理などがあります。樹木があることによって心が安らぐこと、故人様が樹木の下にあることで自然に還ることができるなどの理由で取り入れる人が増えています。また自分の死後、墓を守る人間がいなくなるといった「おひとりさま」が生前にご購入するケースも多いのではないでしょうか。費用も安く抑えられる点も注目される理由のひとつかもしれません。
樹木葬とお墓の違い
従来の区画ごとに区切られ、それぞれの「一家」や「一族」のお墓があり、そのお墓に皆を納骨していく様式に対して、樹木葬の場合は樹木葬として用意された大きな区画の中に全く別の方なども納骨していくので、その樹木葬一区画が○○家の墓地(樹木葬)という訳ではありません。従来のお墓でいえば「合同墓地」のようなものになります。また、納骨に関してもお一人用やお二人用など構えられたものもありますが、基本的にはお墓のように一家の何人ものお骨を一か所にまとめて納骨する事はできないようになります。
樹木葬の考えられるデメリット
いいことばかりに思える樹木葬ですがデメリットはないのでしょうか?従来のお墓のイメージがぬぐえず家族や親族の賛同をえられず、揉めることがあります。いくら自分は自然が好きで最期は自然に還りたいと思っても残される家族は今までお墓参りをしてお墓の下に眠る親や先祖に家族の安泰をお願いしたり、心のよりどころとしてきた経験からから樹木葬といったいずれは「土に還る」といった埋葬方法に疑問が残り賛同できないのが揉める理由ではないでしょうか。ひとりでは決めずじっくりと時間をかけて話し合いをするのが唯一の解決方法かもしれません。
私達ドリーマーは…
最初に述べたようにこのような時代ですから家族のように過ごしたペットと同じ墓に入りたい。そんな要望があっても何の不思議ではありません。高知市内ですがぺットと共に入ることができる樹木葬のご相談も承っております。時代と共に葬儀のスタイルは変われど、その心は変わらないで欲しい。そう願っております